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自立援助ホームって知っていますか?(「緑のまきば」さんを訪問してきました)
今日は、私が共同代表をしている認定NPO法人なんとかなるに関することを書きたいと思います。
児童養護施設や少年院などを出た後に家に戻ることができない若者がいます。児童養護施設は原則として18歳で出なければなりません。そんな若者に対して「住まい」「仕事」「学び」を3点セットで提供することで、各施設を出た後の自立の支援に取り組んでいる団体、それが認定NPO法人なんとかなるです。
そして、3点セットの「学び」の中でも特に力を入れているのが金銭教育です。本格的な自立に向けて、お金の問題は必須でありながら、彼らは家庭を頼ることができません。ここの自立をスムーズに行うことが大切なポイントとなります。
そこで目をつけたのが「日本版IDA(貯蓄奨励プロジェクト)」プログラム。これは、クラウドファンディングを原資にスタートし、金銭基礎教育を受けてもらった後、貯蓄金額と同額をマッチング・ギフトするというプロジェクトです。これまで、私たち団体が運営する「なんとかなり荘」の若者3名に実施してきましたが、制度として広げていくためにも神奈川県内に16ある自立援助ホームでも使えるような設計をして、告知してきました。
前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
神奈川県自立援助ホーム協議会の場で「日本版IDA(貯蓄奨励プロジェクト)」の情報提供&依頼をしたところ、相模原にある自立援助ホーム「緑のまきば」さんが県内で初めて、手を挙げてくださいました。
そんなご縁で、「緑のまきば」さんを訪問してきました!!!
・各部屋がマンションの個室になっているためプライベートが完全に確保されている上に、調理や食事ができる共用スペースがあるところが素晴らしい! (→ 「なんとかなり荘」は玄関が同じシェアハウス形式なので、これは羨ましいと思いました)
・自立援助ホームを出た後に暮らすことができるステップハウスも近隣にあり、夜ご飯だけ食べに来るなど、緩やかなつながりを持ちながら自立に向けて走り出せる環境があるのがとても良いと思った。 (→ 自立援助ホームは目安として20歳に出ないといけず、家庭に頼れない彼・彼女らには不動産契約をすることのハードルはとても高いんです)
「住まい」という観点で、特に刺激を受けました。
県内の皆さんともっと連携を深めていき、若者の自立に向けての支援をより豊かにしていきたいと考えます。

吉田雄人