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■愛光女子学園(女子少年院)を視察してきました!■

2019年05月16日

NPO法人なんとかなる
弊社吉田が共同代表を務めるNPO法人なんとかなるが加盟している新公益連盟の「少年院分科会」の取り組みとして、都内で唯一の少女を収容する少年院、愛光女子学園の見学会を企画しました。その新公益連盟からは14名、また東京都からも職員2名が参加しました。 まずはじめに法務省少年矯正課の小山課長と、愛光女子学園の桑原園長から、現在の少年院を取り巻く環境について、ご説明をいただきました。たとえば、平成29年度に保護処分を受けた少年少女が6.3万人いて、その中の約3%に当たる2147名が少年院へ入院しているといったデータや、少子化の影響もあり保護処分を受ける少年少女が毎年1万人づつ減少している現状などについて、丁寧に教えていただきました。昔のように暴走族などに入って非行や暴行を繰り返して少年院にくる若者よりも、振り込め詐欺で入院する若者が著しく増えていることなどもを伺いました。 桑原学園長から「要望があれば、積極的に院内見学を受け入れている。少年院の教育内容を社会に知って欲しい、という思いもあるが、それよりも少女たちが「社会に自分達の理解者がいる」ということを感じる機会になっていると思う。」と見学を受け入れる学園側の思いをお話いただきました。それは「少女たちに寄り添った社会復帰」を真摯に追求されている愛光学園、矯正教育の愛だと感じました。 院内見学では、入院者が目と鼻の先で矯正教育を受けている現場まで足を踏み入れました。 少女たちと話すことはできませんでしたが(写真もNGでした)、教室の扉越しで見る彼女たちは、まだあどけなさが残る10代の少女でした。 また、少女たちが共同生活を行なっている寮内には個室や4名で入る集団部屋などがいくつもあり、ベットにはピンクのくまのぬいぐるみ”さくらちゃん”が堂々と置かれていましたのが印象的でした。 その他にも、家族との面会室、週に数時間ダンスの練習をする体育館、美味しいと評判の炊事場、屋内プール、民家と隣接している運動場、そして今年からNPO育て上げネットが愛光学園内で少女たちにプログラミング講座をおこなっている職業指導室など約1時間、院内を見学しました。 見学後は愛光女子学園の法務教官や法務省の職員の皆さんと意見交換を行いましたが、想定通り質問は止まずに予定時間を過ぎましたが(笑)、学園の皆様は快く受け入れてくださいました。 参加した皆さんの満足度は高く、学園の駐車場で「解団式」でひと盛り上がりし、集合写真を撮影し、少年院分科会初の少年院訪問は終了しました。 ぜひ、次はオープンに参加していただけるような機会を作っていきたいと思いました。
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