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鳥取県スタディーツアー

2019年11月11日

未分類
GGR社が事務局を務めるJapan Times Satoyama推進コンソーシアムで、スタディーツアーを開催しました!
 
鳥取県の八頭町、智頭町、岡山県西粟倉村の里山資本主義的とりくみを進める実践者の皆さんやそれを支える行政の皆さんの取り組みを、勉強してきました!
 
まず、お邪魔したのが八頭町の隼ラボ。廃校を利用した多世代向けのサロンと起業家の入居が実現している珍しいケース。地元の方たちが立ち上げた「シーセブン」という団体に、公費を投入せずに指定管理者として運営を任せていることに、びっくり。八頭町川西課長から熱のこもったご説明を頂きました。
その後訪れた田中農園岡崎ファームでは、それぞれ有機による田んぼと柿の果樹園を、真剣に実直にやっている様子をヒアリングしました。土作りから精魂込めて行いながら、一方でテクノロジーを存分に使いこなす米作りの方法や、お祖父さまから受け継いだ柿園を少しずつ広げていく若手の台頭を目の当たりにしました。
夜は、OOE VALLEY STAYで宿泊でした。なんの変哲も無い集落を、雇用を生み観光客をよび地元の産品を消費する場所に生まれ変わらせたOOE VALLEYの代表の小原さんのお話を、囲炉裏を囲みながらお伺いしました。こちらも、穏やかな物腰に隠された情熱は、スタディーツアーの参加者にはすぐに伝わりました。廃校がこんな風に生まれ変わるという事実にびっくりしました。
 
次の日の午前中は、智頭町の観光協会の会議室で座学。まずは、町域の94%が森林という環境下で、森を活用して様々な里山資本主義的な取り組みをしているレペゼン智頭林業の大谷さんと國岡さんのお話をお聞きし、その後、森のようちえんを進める「まるたんぼう」の西村さんのお話をお聞きしました。それぞれに町の資源である森林を、直接林業に活かすだけでなく、地域に還元し循環させ世代を超えていくことを強く意識していらっしゃいました。
 
お昼ご飯は、智頭町長の寺谷さんのご案内による「みたき園」にて頂きました。奥さまもご同席いただき、智頭町の歴史と里山の活用、そして地方創生のあるべき姿を、軽やかな語り口で若々しくお話いただきました。それにしても、合併に反対して市長選に出ない決断をしたことや、石谷住宅を市民に開放していったプロセスなども、聞きごたえがありました!!
 
最後に、スタディーツアーにも参加してくださった「ようび」の大島さんによるレクチャー。まず、実際に西粟倉村の森の中に入っていって、深く空気を吸いながら、たたら製鉄の残骸を踏みしめ、開放的に間伐された空を見上げると、西粟倉の皆さんが「100年の森構想」を打ち立てた背景を、体で感じることができました。「ようび」のオフィスに戻ってからは、火災による事故を乗り越えたストーリーや、ヒノキを家具に使う逆転の発想などを、とても座り心地のいい椅子に腰掛けながら、お聞きしました。
以上、簡単に行程をまとめてしまいましたが、参加したメンバーの移動時間などのコミュニケーションも濃くて深いものがあって、それだけでも価値のあるスタディーツアーになりました!
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吉田雄人ゼミ GR人材育成ゼミ